私自身、地方（福井県）出身、また、母子家庭の出身ですが、家族や学校の教育者の方々をはじめとして、周りの素晴らしい大人の方々に支えていただき、努力を重ねることができました。
都心と地方の格差や、経済状況の格差による大学入試における格差を感じる環境でありながらも、本当にありがたいことに周りの大人の方からの奨学金の申請なども含めた的確なアドバイスをいただき、小学生のころからの夢であった薬学部に進学・卒業することができたこと、本当に周りの大人の方々に恵まれていたなと、支えてくださった方へ心から感謝をしています。
そして、今度は私が、これから希望の進路を叶えたいと願う中高生の力になりたい、迷いなく自分の道を歩めるお手伝いをしたいという想いで教育業界での仕事を９年間続けてきました。

だからこそ本書は、住んでいる場所も、家庭の経済状況も関係なく、本気で希望の進路を叶えたい思いを持つ全ての高校生が、自分の意志で自信をもって道を切り拓くお手伝いをしたいという強い想いを込めて、一言一句を執筆させていただきました。
開校以来１５年間、医学部８６％、東京一工早慶上理８１%（他塾併用なし）の合格率で、ひとりひとりを大切に指導されている東京都の学習塾生徒派　草下塾長の、日本最先端で徹底して研ぎ澄まされた教務力と、生徒派で草下塾長と長年お仕事をご一緒させていただく中で私が開発してきた教務システム、そしてこれまで私に関わってくださった方への感謝の気持ちをこの一冊に全て注ぎました。

自分で塾を経営していながら矛盾しますが、日本全国どこに住んでいようとも、塾に通っていても通わなくても、「本書を熟読して本気で頑張ることができれば、最高の確率で志望大学に合格することができる」と全ての理系受験生に自信をもってお勧めできる本です。
そのために何度も何度も同じ箇所を読み直し、もっと伝わりやすい伝え方はないか、もっと独学で勉強しやすい方法はないか、抜けや穴はないか、高校生にとって障壁となりうるところはないか、とにかく学習者の視点に立って「この一冊で、大学入試に必要な戦略の全てを網羅すること」を追求して執筆しました。
孤独な受験勉強の中でも、この一冊を戦略地図として道を歩き続けてもらえれば、自分の勉強方法を信じて勉強を続けることができ、そのにある目標に必ず到達できます。

本書が今後、手に取ってくださった高校生たちの「目的地まで自分の足で歩く」ための地図となり、その歩みを今後の人生における自信に繋げていただけたら、こんなに幸せなことはありません。